米菓製造工場塗床

米菓製造工場塗床
米菓製造工場塗床
米菓製造工場塗床
米菓製造工場塗床

施工データ

お客様住所 栃木県日光市
業種 米菓製造業
施工箇所 揚場及び海苔巻室入口
使用床材 水系硬質ウレタン防滑厚塗り耐熱仕様
ピュールハード工法
施工内容

今回も先日味付け付近、焼成室入口を施工させていただいたおかき・あられ・おせんべいの製造・販売されている工場様です。

米菓が作られるまでには精白・洗米・蒸かし・練り・冷却・切断・乾燥・寝かせ・焼上げ・揚げ・味付けと
様々な工程があります。まず私たちはお客様がどのようなものをどういう風に作っているのか学習する必要があります。
その様なことを知らずにお仕事をいただくことはお客様に失礼なだけでなく、工事上様々な問題が発生してしまうからです。

今回は揚場と海苔巻をする部屋の入り口です。
揚場はやはり油分が床に落ちることは避けられません。揚げるわけですから熱も100℃~200℃の熱さがあるかも知れません。さらに床に落ちれば滑ることも考えられるでしょう。
施工箇所は周囲に設備機械がありそこからの排水を流し込むため、周囲より勾配が下がってきていて
中心に排水口がある一角約20㎡です。
そこは、設備がないスペースになっている為、移動などにも利用されているはずです。
既存床はエポキシ樹脂が厚塗りしてあり、割れて剥がれた箇所をみると、下地コンクリートは傷みが進行していてコンクリートの骨材である栗石が見えてきていました。
上部のセメント成分が流れ落ちてしまっているのでしょう。
コンクリートへの密着性等はあまり考慮しない材料を選定した様子ですが、塗床専門業者の施工でなければそこはあまり責めることはできません。
コンクリートと剥がれた塗床の間に指が入っていくということは先々水やその他様々なものが入り込んで行きやっかいな清掃箇所になってしまうのです。

そこで、当社としては水系硬質ウレタン厚塗りを選定することでまず熱分に対処し、(耐熱120℃)滑る悩みに関しては防滑性能、そしてコンクリートの密着性と防カビ性能を付加した材料を選定しました。
耐熱に関しては設備機械内に存在している油が150℃であってもこのエリアにくる頃には他の水等と混ざることもあり、120℃以下になるという考えです。
海苔巻室入口は前回同様、台車の往来が床の傷みの原因と考え強度・耐衝撃・耐摩耗を重視した材料を選定しました。

問題が起こるであろう先を見越し、早めに対処なさる衛生面に妥協を許さない工場様の考え方はまさに工場様のキャッチフレーズである『匠の心』です。